「船村徹内弟子五人の会」2年半ぶりに演歌巡礼開催!

  日光市ニコニコホール 久々の有観客で

 2021年12月6日(月) 日光市 道の駅日光 日光ニコニコ本陣 ニコニコホール

ファンも出演者も待ちに待った内弟子五人の会のコンサートが、12月6日日光市で開催された。コロナの心配がなくなった訳ではないが、なんとか規制もゆるやかになったことから、やっとこの日の実現となった。

会場では検温・手指消毒・換気はもちろん、観客を少人数に分けて入れるなど考えられる限りの対策をして臨んだ。観客もそれに応えて整然と入場し客席で静かに開幕を待った。

この日「演歌巡礼」のオープニング曲は、久しぶりのお客様と顔を合わせた喜びをこめた「祭り唄」。

五人の力強い歌声に、大きな声を出さずに応援は拍手だけという規制の中で、客席と舞台双方の熱い思いは一気に盛り上がった。

ショーの中では鳥羽会長をはじめ五人が、船村先生の代表曲や知る人ぞ知る名曲を唄うが、五人によれば「今回は何を唄うのか」と自分のオリジナル曲を歌うよりも緊張すると言う。実は内弟子たちは、修業時代先生にレッスンをしてもらったことがない。その代わり先生の仕事に同行して袖から見ていると、ステージから突然「おい、ちょっと出てきて皆さんに歌を聴いてもらいなさい」ということがよくある。          

弟子たちは、いつどこで何を唄えと言われてもいいように、先生のヒット曲は全部歌えるように秘かに勉強している。

この「演歌巡礼」でも、先生に倣って毎回違う歌を唄ってもらうという構成になっているので、常連さんにとっても、今回は誰がどの歌を唄うのかと、それも楽しみの一つなのだ。


鳥羽一郎 ギター船(北島三郎)


静太郎 おんなの出船(松原のぶえ) 

天草二郎 王将(村田英雄)




走裕介 風雪ながれ旅(北島三郎)

村木弾 女の港(大月みやこ)

そして今回の入場者にはビッグなサプライズプレゼントが用意されていた。

それは船村先生の奥様の手編みのセーターだ。奥様の編み物はプロ級の腕前。今回コロナの影響で、度重なる延期にも快く待っていて下さったファンへの感謝の気持ちとして、4枚の素敵なセーターを提供して下さった。抽選会で当選した昼夜4名の人は、思いがけない贈り物に大感激だった。

五人が船村メロディの神髄を聴かせ、それぞれがオリジナル曲を披露して、あっという間の

2時間。

フィナーレはこの会のテーマソングともいえる「師匠(おやじ)」と決まっている。

師匠の葬儀の日、弟子たちが棺を抱えながら、涙で歌った歌である。

  師匠(おやじ)  星野哲郎作詞 船村徹作曲 鳥羽一郎唄   

     子でも孫でも ない他人の子を 

     火の粉背負って 育ててくれた

     あおげば尊し おやじの拳

     あまりの痛さに 恨んだ日々も

     今じゃ恋しく 懐かしい・・・

来年はいつもの6月12日にこの舞台で会いましょうと約束をして、今年の「演歌巡礼」の幕は下りた。


👆この日のライブレポートがこちらのサイトでご覧になれます。(全日本歌謡情報センター)

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